Story
すべては
この男から始まった
チョコレート界に革命を起こした「100% CRIOLLO」シリーズ。
今でこそクリオロ種のカカオで作るチョコレートは認知されるようになりましたが、
25年以上前は決してそうではありませんでした。
もはや「最高品質」と形容しても全く大袈裟ではないDOMORIのクリオロシリーズは
一人の男が南米・ベネズエラを訪れたことから始まったのです。
What isGianluca?
ジャンルーカとは
ボローニャで生まれ育ったジャンルーカは、12〜13歳の頃、18世紀後半から街にある老舗のチョコレート屋でダークチョコレートを買って、当時好きだった短篇小説を読みながらそれを食べるのが大好きな少年でした。
その後、90年に大学を卒業し、1年間の兵役(当時イタリアには兵役義務があった)のあと、地元のコンサルタント会社に就職。93年に浄水システムの販売などで訪れていたベネズエラでカカオ農園に出会います。
それは、それまでの仕事に今ひとつのめり込めなかった彼にとって、初めて「自分がやりたいこと」を見つけた瞬間でもありました。
それから3年間の調査、研究を経て作られた彼のチョコレートは、おそらく世界でも稀に見る「栽培・収穫・発酵・乾燥」などの農園での作業から、「ロースト、コンチング」などの製造工程すべてに一人の人間の手がかかったチョコレートだと言えます。
だからこそ、一流のショコラティエやパティシエがこぞって使いたがるチョコレートになったのでしょう。
彼は日本が大好きだと言います。毎年のように訪れる理由は「食べ物が美味しいから(笑)」。そして最後にこう言います。「杉山商事さんを通じてDOMORIのチョコレートを日本に紹介できるようになったので来日の楽しみが増えました」。
PhilosophyThoughts
哲学 / 思い
カカオの忠実な
僕(しもべ)であることが
私のミッションだ
創業間もない彼がホームページ上に記した決意表明です。
カカオバターを(本来カカオ豆が持っている脂分以外)一切加えず、カカオと砂糖だけでチョコレートを作るという、1997年当時は非常識だったDOMORIの製造方法は、ほどなく世界中の一流ショコラティエやパティシエに大絶賛され、採用されました。
その一方で2000年に欧州議会は、カカオ製品に5%を上限にカカオバターの代わりに他の植物油脂を混ぜても「チョコレート」として認めることを決めました。より安価に製造が可能になるからです。これはジャンルーカの精神と真逆の考え方です。
毎年、世界各地のカカオ農園を訪れ、生産者と対話を重ね、良質なカカオ、つまり美味しいチョコレート作りを続ける彼にとって、「カカオ本来の香りや味」をお客様に届けることが譲れぬ思いであり、変わらない哲学であるのです。